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tekuilus

あなたは秘密のカンヅメを知っているか ―ピーナッツチョコの逆襲―

あのチョコレート菓子の振り出し口(黄色いクチバシ)に刷り込まれている金のエンゼルか銀のエンゼル(五枚)で、おもちゃのカンヅメがもらえることはご存知であろう。10年以上前の話になるが、私がもらったおもちゃのカンヅメ(ピーナッツ缶。他にいちご缶もあり、どちらか選択できる)には一枚の応募券が入っていた。そこには、
「この台紙に金のエンゼルか銀のエンゼル(三枚)を貼って送ると、ひみつのカンヅメをプレゼント!」
といった意味のことが書いてあった。いわゆる隠しダンジョン的なものだろうか。あのキョロちゃんのメーカーがこんな凝った趣向を展開していたのだ。
とまあ、ここまでの話は実はそうレアなネタではなく、世の中にはおもちゃのカンヅメやキョロちゃんのファン、愛好家が確実に存在し、彼らにとっては周知の事実なのだ。知らない人はまったく知らないけど……。これらカンヅメなどの情報や歴史は簡単に調べられます。

応募券を手にしたその日から、秘密のカンヅメをゲットすべく、コンビニに走った。味は個人的な好みでピーナッツ一本にしぼった。毎夕、仕事の帰り道、自宅そばのコンビニで必ず三箱買う。箱買いという手もあるが、銀のエンゼル狙いで、こまかくきざんで買って、三枚集まった時点で即打ち止めにする作戦だ。早い段階で一枚目の銀が出たので、タカをくくっていたのだが、後がまったく続かない。部屋には菓子の箱がどんどん増えていく。毎晩、ボリボリ食べる。夏場だったので、チョコボールをプラのタッパーウェアにザザーッとあけ、冷蔵庫にほうり込む。茶色いボールがみっしり詰まった弁当箱大のタッパーはいつの間にか二個になっていた。応募の締め切り日が設定されていたので、とにかくあせった。

━━結果から言うと、銀のクチバシ三枚で約三カ月かかった。おいしくいただいたが、チョコレート修行をしているようでもあった。周囲の人間を巻き込んで手伝ってもらえばよかったのか。今も店頭でおまけ付き菓子を見かけるが、基本はお菓子を味わい、おまけを楽しむことにある、ほどよい程度に。まあ、物欲やコレクター魂が時々顔を出すが……。

私は大量のピーナッツチョコをほぼ一人で完食し、銀のエンゼルを集め、ゴールに到達した。それには理由がある。当時、思いを寄せていた女性にこのカンヅメを贈ろうと決めていたのだ。すべて自分一人でやり遂げたかった。もちろん、彼女の家に直接、配達されるよう手配した。
今も彼女はあのカンヅメを大切に持っているだろうか。

蛇足
到着直後、彼女が見せてくれたものには「キャラメル缶」とあり(ここでピーナッツ、いちご、キャラメルが揃うことになる)、それ自体がオルゴールになっていた。

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最終更新日:2017-01-27 09:30

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